2014年9月23日火曜日

栃尾表町雁木活動 最終プレゼンテーション

平成26年9月20日(土)、栃尾表町文化センターにて雁木づくりの最終プレゼンテーションが行われました。
新潟大学建設学科3年生、新潟工業高校建築科、新津工業高校日本建築科の学生・生徒による、半年間にわたる住民の方々との試行錯誤の結果を発表する場となりました。

プレゼンテーションの様子


会場には栃尾表町の住民の他に、新潟大学建設学科のOB・OGの方々、新潟大学ダブルホームのI(あい)ホームの皆さんなど、多くの方々にお集まりいただきました。

テレビの取材も来ました


プレゼンテーションでは、パネルと模型、パワーポイントを使って、計画案のコンセプトやデザインの発表が行われました。その後、各班の提案への表町住民やOB・OGの方々からの意見・質問に対する質疑応答が行われました。住民、OB・OGの方々からは、実際に雁木を建てた際の安全面に対する厳しい意見などもありましたが、コンセプトに賛同する声や、長期のメンテナンスを考慮した提案に対する喜びの声もあがりました。

質疑応答の様子


その後、模型を1列に並べ、会場の方々が自由に気になった計画案に赴いて学生と意見交換を行うフリーディスカッションが行われました。プレゼンテーションの際にはできなかった詳細のデザインの説明や、雁木の思いが多く飛び交いました。

フリーディスカッションを行う学生と住民の方々


各班の計画案の中には、中間発表時に指摘された点を改善するためにデザインコンセプトを再考してきた案や、今年度の施主の要望に配慮し、既存の雁木の丸太を意匠材や構造材に活用している工夫が見られました。どの班も実施に向けて中間発表から計画案の検討を推し進めてきたようでした。

今年の参加者の集合写真


発表された雁木の計画案は、9月21日から9月30日まで表町「雁木の駅」に展示され、住民投票が行われます。投票結果から、今年度に実際に実施される雁木をプレーオフで選定いたしますので、地域の住民の皆様はご投票よろしくお願いいたします。

「雁木の駅」投票所

2014年7月22日火曜日

栃尾表町雁木活動 中間プレゼンテーション

平成26年7月17日(木)、栃尾表町文化センターにて雁木づくりの中間プレゼンテーションが行われました。
今年度は新潟大学からの7班に加え、新潟工業高校建築科と新津工業高校日本建築科からも1班ずつ参加し、計9班による雁木の提案になります。

今回の中間プレゼンテーションは各班の計画案の課題や修正点などを明らかにし、住民や施工担当の方、行政の方々との意見交換を行うことを目的に行いました。


はじめに西川区長、西村先生からの挨拶がありました。中間プレゼンテーションに臨むに当たり住民の方々からの貴重な意見をしっかり参考にしてほしいとの話がありました。


西川区長の挨拶


その後、抽選によって決められた順で各班が発表しました。持ち時間が4分と短い中、パネルや模型を用いての発表でした。

発表の後は質疑応答があり、住民の方からは「雪に耐えられそうな安心感があるもの」「シンプルな印象のもの」とのデザインや構造に関する意見を頂きました。




学生によるプレゼンテーションの様子


そして、今回初の試みとして学生と住民による模擬投票を行いました。これは学生にも投票を実感してもらうことにより住民と学生との意識の差を埋めようという趣旨によるものです。
学生は明確に評価が見えることで何が良かったのか、また何が問題であったのかを考える良い機会になったのではないかと思います。



投票の様子


投票の結果を受けて各班で住民とディスカッションを行いました。最終プレゼンテーションに向けてどうしていかなければならないのか課題を明らかにし、一班ずつ発表をしました。


学生と住民とのディスカッション&発表



最後に今日の中間プレゼンテーションの中で出た疑問などから、全体の設計条件を整理し終了となりました。


全体で設計条件の共有



9月20日に同じく文化センターにて最終プレゼンテーションになります。

自分たちの提案の特徴は何なのか、また建設における課題を住民や専門家といっしょに考えていきます。最終プレゼンテーションでの若さ溢れるアイデアにご期待ください。


2014年6月13日金曜日

ヒアリングと実測調査

平成26年6月12日(木)に学生が表町に訪れ、ヒアリング調査と計画敷地の実測調査を行いました。

まず最初に、学生たちは班ごとに分かれてまちあるきを行いました。
栃尾の商店街を歩きながら、午後からの実測調査に備え、各班で昼食をとりました。

まちあるきを行う学生たち
3月末に開店した「とちパル」で昼食をとる学生たち

昼食後に、計画敷地に集まり実測調査を行いました。
今回の計画敷地にある既存の雁木を考慮し、様々な寸法を測りました。


実測を行う学生たち


どこの寸法を測ると良いか、道具をどのように使うと良いかを考え実測を行いました。
また、施主の方に母屋の歴史や雁木についての希望を伺って、雁木のイメージを膨らませる班もありました。


メジャーによる実測
レーザーによる実測

実測を終え、文化センターに行き、ヒアリング調査を行いました。
15分間のローテーションで机を移動し、表町の方々の雁木に対する思いや、冬の表町の様子など様々なお話を伺いました。


ヒアリング調査の様子
お話を伺う学生たち


次回7月17日(木)に中間プレゼンテーションを行います。

学生たちは今回の調査で、表町の雁木をより深く知ることができたと思います。
各班でヒアリング調査と実測調査の成果を深め合い、次回の中間プレゼンテーションに臨みたいと思います。


                              

2014年5月19日月曜日

三条ポケットパーク 竣工式

平成26年5月18日(日曜)三条市田島1丁目にある11号ポケットパークにて竣工式が行われました。

当日は多くの住民の方と三条ポケットパーク実行委員会の方々、11号ポケットパーク整備の施工をお手伝いいただいた業者の方々にお集まりいただきました。

竣工式は始めに三条ポケットパーク実行委員長の兼古さんからあいさつを頂き本日の作業に取り掛かりました。

実行委員長から開会のあいさつ

本日の作業はベンチ座面の設置です。まず、座面をコンクリートのベンチに固定するために台木をアンカーボルトを用いて固定します。その後座面を和釘で固定していきます。和釘を用いた座面の固定では始めにあらかじめ空けていた下穴にあわせて片側をビスで仮止めし固定しました。和釘は仮止めの終えた部材から順に本日の作業に参加いただいた方々に打ち込んでもらいました。

和釘を用いて座面を固定

ベンチ座面の木材は学生による加工だったため現場にてあわせたところすんなりとはいかず微調整が必要となりしばらく時間がかかってしまいましたがなんとか完成しました。閉会のあいさつでは田島町の自治会長さんである小川さんから一言いただきました。最後には、住民の方から参加者の皆さんへお寿司が振舞われました。おいしく頂きました。ごちそうさまです。

田島町自治会長から閉会のお言葉

本日の作業をもってようやく11号ポケットパークは完成しました。
11号ポケットパークの整備にあたっては三条ポケットパーク実行委員会の方を始め、三条市建設業協会青年部の方々、三条市左官同業組合青年部の方々、保内園芸組合青年部の方々と本当に多くの方々にご協力頂きました。学生の力不足によりご迷惑をおかけしたところも多々あり本当に申し訳ありませんでした。無事竣工しましたのは多くの方々のご協力あってのものでした。大変お世話になりました。多くのことを学ばせていただきまして誠にありがとうございました。

参加していただいた方々との集合写真

2014年5月16日金曜日

昼食会とまちあるき

平成26年5月15日(木)に学生が表町に足を運び、昼食会とまちあるきが行われました。

まず、栃尾の名物、油揚げと婦人会の方につくっていただいたおにぎりをいただきました。栃尾の油揚げを初めて食べる学生も多く、その大きさに驚いていました。
住民の方から表町、表町の雁木についてのお話をしていただきながら、昼食を楽しみました。

栃尾の油揚げとおにぎりを食べながら雁木について質問する学生たち
 
 

昼食後は班ごとにまちあるきを行いました。
今までに新潟大学の学生と表町の住民の方が協力して建てた雁木や、表町の町並みを住民の方と歩いて回りました。

住民の方の説明を聞きながらのまちあるき
商店街の雁木

熱心に話を聞く学生

表町の雁木だけではなく、秋葉公園や城山など栃尾の自然に触れる班もありました。
秋葉公園や城山から見る町の風景は、また違う印象だったのではないでしょうか。

秋葉公園に登る班
 

まちあるきの中で今年の敷地の調査の見学も行いました。
学生は敷地見ながら、お互い意見を交わしていました。


敷地を見ながら話す学生たち

敷地の実測は次回6月12日(木)にヒアリングと計画敷地の実測調査を行います。

今回のまちあるきでの住民の方からのお話や、実際に現地に行って感じたことを各班で話し合いながら、次回のヒアリングに向かいたいと思います。



2014年5月13日火曜日

下草採取と樹木植え替え作業

 5月11日(日)にポケットパーク11号にて、植樹作業を行いました。
今回は、植木組合の方をはじめ、多くの地域の方にご参加いただきました。
前半は敷地南方に植えておいた樹木を植え替える班と、里山から下草を採取する班に分かれ作業を行いました。

 ポケットパーク11号の敷地で樹木の植え替えを行う班は、まず植物の肥料をトラックの荷台から降ろす作業を行いました。

植物の肥料をリレー形式で荷台から降ろします

 その後、樹木を植える箇所に穴を掘り、樹木の種類に注意しながら植えていきました。

穴を掘り、そこに木を植えます
樹木を植えた後すぐに水をあげられるように樹木の回りを円形に掘り、そこに水をあげます。
その後、樹木が曲がらないように支柱を立てて固定しました。

支柱を立て樹木を固定します

 里山に下草を取りに行った班は数種類の下草を探し、根っこに付いている土も一緒に採取しました。加えて、ヤマツツジやアオキなどの低木も採取しました。

里山から下草を採取します



 その後、合流し採取してきた下草を同様に植えていきました。

採取してきた植物を植えていきます


道からの見え方などを注意しながら植えていきます

 きれいに仕上がりました。

 


来週は、いよいよ竣工式です。待ち遠しいですね。

ご参加ありがとうございました!









2014年4月29日火曜日

真砂土設置

4月26日(土)に11号三条ポケットパークの施工作業を行いました。
今回は真砂土の敷設、踏み石の設置とベンチの座面固定用金具の設置を行いました。最近は天候にも恵まれ、この日も多少暑いと感じるような晴天の中作業を行いました。

また前回行った床面のコンクリートが綺麗に固まっており、ホウキ掃き仕上げの模様も問題なく付いていました。
溝が空いている部分は雨水が排水されるようにモルタルで水勾配を付け、仕上げる予定です。

床面が綺麗に仕上がっています


ひび割れ等もなかったようなので安心しました


最初に浸透マスのある砂利仕上げの部分に砂利を敷く作業です。


予定していた場所に砂利をいれます

綺麗に入りました


そして真砂土を敷設する作業にはいります。
真砂土は「真砂土くん」という素になる材料に水を混ぜることで粘土質の土をつくり、地面に敷いていきます。

「真砂土くん」を入れ、水を加えます

真砂土の素ができました

丁寧にならしていきます

真砂土が乾くと固まり、真砂土舗装になります。


綺麗に仕上がりました


並行して踏み石の設置も行います。踏み石の中には円形のものと三ヶ月型のものが組み合わさるものもあり、きれいに仕上げるのに苦労しました。

まず大まかな場所に踏み石を置きます

それぞれ場所が決まったら埋めていきます

水平器を使って踏み石が水平になるようにします

全ての踏み石を設置することができました

最後にベンチの座面を固定するためのアンカーボルトを設置します。

コンクリートにドリルで穴を空けます

その穴に特殊な接着剤を入れボルトを打ち込みます


今回の作業で植栽以外のほとんどの作業が終了しました。
次回は下草採取と樹木の植樹を行います。

いよいよ11号三条ポケットパークの作業も大詰めです。
竣工式が待ち遠しいですね。


皆さんご参加頂きありがとうございました。