2011年12月13日火曜日

軒裏に咲く、藤の花の組木

今年度の雁木制作もいよいよ大詰めとなりました。躯体と屋根瓦までの作業が終わり、今回は軒裏にデザインされた組木についての検討会です。
 
ダブルホームの学生がひとりひとつデザインした組木は、家主の方が踊る藤扇流の藤の花をモーチーフとしたもので、個性的な形で雁木の下を歩く人を迎える予定です。組木の作り方と、形の詳細について検討をしたところ完成には至りませんでしたが、次回は組木同士の形の取り合いを課題として調整していきます。

2011年12月10日土曜日

10号ポケットパーク着工

 平成231210日に、今年度の対象敷地である10号ポケットパークの工事が着工されました。
  当日は気温が低く、うっすらと雪が積もっている中、多くの住民、学生、建設業組合青年部の方々が参加しました。


 当日の作業内容は、既存の生垣とベンチの移動、インターロッキングのブロックの撤去作業で、石田実行委員長の始めの挨拶と作業の確認を終えると、早速作業に取り掛かかりました。
  ブロックはすべて剥がされ、既存の生垣とベンチは高架下の空き地に移植・移設され、再利用されました。



ブロックの撤去



生垣の移植



ベンチの移設



  また、敷地の土もユンボで掘り返され、ポケットパークの完成に向けて第一歩が踏み出されました。



敷地の土を掘り返す様子



 翌日には建設業組合青年部の方が重機で土壌の入れ替えを行いました。17日には、住民と専門家とで暗渠の工事を行います。



集合写真





2011年12月4日日曜日

樹木の掘り出し

 平成23124日にトリムの森にて、10月に選定した樹木の堀出しと仮植えを行いました。
  樹木の掘り出しには多くの住民が参加し、保内園芸組合青年部の方々も大勢参加下さいました。


 石田実行委員長の始めの挨拶の後、二手に分かれ、10月に選定を行った時に付けた印をもとに1本ずつ樹木を掘り出していきました。
  シンボルツリーとなるヤマボウシは、山の斜面に生えていた上、3mを越えるほどの大きな木で、掘り出しに大変苦労しました。



ヤマボウシの掘り出しの様子



 里山での樹木掘り出し後、10号ポケットパークに移動し、敷地脇の空地に掘り出した樹木を仮植えしました。



樹木の仮植えの様子



 今後、敷地の整備が終了し次第、これらの樹木を植樹していきます。



集合写真



2011年11月15日火曜日

実施案最終検討実行委員会

 平成231115日に三条市東公民館にて、実施設計案を検討する実行委員会が開かれました。


 当日は多くの住民が集まり、実施設計を行う上で新たに設定された敷地条件や施工条件の確認を行いました。


 学生は、設計の変更点や土留めの詳細について話し、実際に作ってみた木の実タイルの試作品を見せながら施工の仕方などを説明しました。



木の実タイルの説明をする学生



 住民からは多くの質問や問題点などが指摘され、検討が行われましたが、具体的な施工方法に関する指摘が多く、今後も検討していくことになりました。



住民の質問に答える学生



 同時に、今後の工程作業の確認と子どもたちが参加できる作業の確認も行なわれ、後日子どもたちに活動参加の呼びかけを行うことが決まりました。


 今回の実行委員会で話し合われたことを受け、これから着工に向けて実施設計案の改善や具体的な日程を決定していきます。

2011年10月31日月曜日

樹木の選定

 平成231031日に再び里山に登り、10号ポケットパークに植樹する樹木の選定を行いました。


 実行委員長である石田さんによる挨拶の後、前回の里山あるきで確認した樹木をもとに学生が作成した樹木リストを住民に配り、二手に分かれて里山に入りました。


 住民と学生は、リストに乗っている樹木を見つけると、ビニールテープを木に巻き付け、印をつけていきました。
 葉が落ちてしまっている樹木が多かったものの、木の実が残っている樹木も多かったため、木の実を目印に樹木を見つけ、次々と印が付けられていきました。



樹木選定の様子



印が付けられた樹木



 今後、選定された樹木は掘り出され、仮植えを行い、10号ポケットパークの敷地が整備され次第、植樹される予定です。



集合写真

2011年10月20日木曜日

住民投票結果・プレーオフ説明授業


平成231019日、雁木計画案の住民投票結果とプレーオフの説明授業が新潟大学工学部210講義室で行われました。

初めに投票結果が学生たちに報告されました。1位が64点で9班ダブルホーム「おどりの雁木」、2位が45点で5班「郷樹の雁木」、3位が29点で1班「つどいの雁木」であったことが伝えられました。住民投票の上位3案から選考委員会によって建設にふさわしい案を選ぶプレーオフでは、住民投票で大きく差がついたことを考慮して、1位の「おどりの雁木」を建設する案とした事が学生たちに説明されました。


プレーオフの結果を伝える西村伸也教授


この結果を聞いた学生たちは、各班ごとにデザイン検討方法や住民との交流の仕方などを振り返って反省点をまとめました。学生たちからは、「より多くの住民の方の意見を積極的に聞きに行くべきだった」などといった反省点が話されていました。また、全員で表町を訪問した検討会を行なう時期やその有無についても意見交換が行われ、来年度参加する後輩たちに向けてアドバイスとなるポイントがまとめられました。


反省点を話しあう学生たち


この授業の翌日にはダブルホームの学生たちに今回の結果が伝えられました。ダブルホームの学生たちからは「一生懸命頑張るので、ぜひ建てさせて下さい」とこれから始まる建設活動に向けての意気込みが話されました。
ダブルホーム学生に西村研究室の大学院生も加わり、「おどりの雁木」の建設工事に向けた実施設計が始まります。





ダブルホームへの結果発表

2011年10月19日水曜日

表町雁木最終プレゼン案

平成23年9月24日に行われた雁木最終プレゼンテーションで発表された雁木の各班の計画案を公開します。



1班:つどいの雁木




2班:舞台の雁木





3班:差傘の雁木





4班:交歓の雁木





5班:郷樹の雁木





6班:綾瀬の雁木




7班:扇目の雁木




8班:深緑の雁木(新潟工業高校)




9班:おどりの雁木(新潟大学ダブルホーム)



2011年10月13日木曜日

里山あるき

 平成2310 13日に今年2度目となる里山あるきが行われました。


 今回の里山あるきは、8月に10号ポケットパーク整備案が決定し、現在行われている実施設計の中で植樹する樹木の確認と再検討のために行われたものです。



里山あるきの様子



 当日は、学生と住民は再度里山を登り、どんな植物や樹木があるのかを見て回りました。6月に行われた里山あるきでは見つけることが出来なかった植物や樹木を数多く見つけることができ、学生は住民に植物の名前や要望を聞きながら記録していきました。



植物の名前を聞く学生



 また同時に、実のなる木がテーマである今年度実施案の木の実タイルに使用する木の実の採集も行い、実のなる木の具体的な本数や移植可能な樹木の確認も行いました。



 この里山あるきで得た植物や樹木の情報をもとに、さらに実施設計案作成を進めていきます。



2011年9月24日土曜日

雁木計画案最終プレゼンテーション



  平成23年9月24日、栃尾産業交流センター『おりなす』てまりホールにて、雁木計画案の最終プレゼンテーションを行いました。


雁木のデザインを住民に説明する学生


  当日は表町住民だけでなく、県内外の大学からも多くのゲストの方々が集まる中、各班の住民と学生が半年間に渡って試行錯誤した成果が発表されました。


新潟工業高校チームの発表


  初めに表町区長の西川さん、栃尾支所建設課長の酒井さん、新潟大学工学部の西村先生より挨拶が述べられ、「住民の期待に応え、上手くアピールして下さい」、「実際に出来る雁木は1作品なので、しっかりとアピール出来るよう頑張って下さい」と発表する学生たちに向けてエールが送られました。


最終プレゼン後にデザインのアドバイスを受ける学生


  プレゼンテーションでは、スライドやパネル、雁木の模型を使って、計画案のコンセプトやストーリー、デザインの発表が行われた後、それぞれの提案への表町住民やゲストの意見・質問に対する質疑応答が行われました。各班の計画案の中には、中間発表時に指摘された点を改善するためにデザインを大きく変更したものや、木材の組み方などのディテールや積雪に対する配慮をしたものなど、実施に向けて中間発表から計画案の検討を推し進めてきた様子が見られました。



最終プレゼンテーション後の集合写真


  発表された雁木の計画案は、9月25日から10月2日まで表町「雁木の駅」に展示され、住民投票が行われます。投票結果の上位3案の中から、今年度に実際に施工される雁木を選定致しますので、地域の住民の皆様はご投票よろしくお願い致します。


表町「雁木の駅」に展示された各班の計画案

2011年9月19日月曜日

最終発表前の5階製図室


 平成23年9月19日、最終発表まであと5日と迫る中、3年生たちが雁木の模型作りを行なっている5階の製図室の様子を見てきました。

スタイロで作ったスタディを見ながら、プランを検討する6班
机の上には大量の雁木のスタディ模型が散乱していました。

こちらは最終的な図面をパソコンで検討する3班のメンバー
主屋の模型は完成しているので、後は木を切り出して雁木の模型を作るだけです。

こちらはいち早く雁木の模型の木を切り出す1班
雁木の模型の材料はヒノキで、切り出すのは時間のかかるなかなか大変な作業です。

この日は新潟大学ダブルホームのメンバーもライバルの視察に製図室にやってきました。
建設学科のチームの模型を見て、自分達の模型作りの参考になったのではないでしょうか。


 多くの班の雁木のデザインは、いよいよ大詰めを迎えているようです。最終発表でどのような雁木作品が見られるのか楽しみです。雁木制作チームは残りの5日、悔いの残らないよう最後まで頑張って下さい。

2011年9月17日土曜日

第3回各班検討会




平成23917日、学生たちが表町を訪問し、1週間後に迫った最終発表に向けて、各班検討会を行ないました。今回の検討会も前回同様、各班が各自でアドバイザーの住民の方々と相談して時間と場所を決め、話し合う場を設けました。今回は間近に迫った最終発表に向けて、最終的な方向性とデザインを確認する機会となりました。
住民と雁木のデザインを議論する学生達

 集合場所となった文化センターでは、西村先生より学生たちに向けて「住民に一方的にデザインを提案するのではなく、ともに雁木のデザインをつくり上げて下さい」とのアドバイスが述べられました。 その後、学生たちはアドバイザー住民の自宅や岩神区会館、雁木の駅へと移動し、検討会を行ないました。住民へ持参した模型を見せつつ最終発表で提案する内容の説明をしながら、デザインやコンセプトについて、さらなる改善点のアドバイスを受けていました。
屋根裏のデザインについて検討する

また同日、栃尾表町「雁木の駅」に雁木まちづくり活動の新しいパネルを展示しました。開館時間は午前9時~午後4時となっています。お近くに来られた方はぜひお立ち寄り下さい。
雁木の駅に展示されたパネル

2011年9月5日月曜日

三条ポケットパーク最終プレゼン案

平成23年7月28日に行われた最終プレゼンテーションで発表されたポケットパークの各班の提案を公開します。


1班:回遊ひろばとモミジの縁側





2班:実のなる実になるポケットパーク





3班:育てるポケットパーク





4班:遊ぶ里山、食べる里山、学ぶ里山










2011年8月30日火曜日

ポケットパーク整備計画の決定



 平成23年8月29日、三条東公民館にて10号ポケットパークの整備計画案を決める委員会が行われました。


 初めにまちづくり実行委員長の石田さんの挨拶と、8月18日から21日の期間に実施された市民投票の集計結果発表がありました。集計結果は、1班:43票 2班:20票 3班:34票 4班:53票となり、この中から、市民投票の得票数の多かった上位2班(1班、4班)による整備計画案のプレゼンテーションが行われました。


専門家との意見交換


 次に住民や専門家を交えて意見交換が行われ、ポケットパークの管理や排水の処理、ベンチの施工方法、里山らしいデザインについて話し合った結果、4班のポケットパークが整備計画案に選定されました。


4班の整備計画案


 その後、今後のスケジュールや助成金で購入する植栽道具について話し合いました。今後は実施設計や里山での植物の選定を行い、10号ポケットパークの竣工を目指します。