2016年3月14日月曜日

雁木建て方


平成28年314日、今年度の雁木づくり活動もいよいよ建て方に入りました。

今年の雁木は新潟大学3班の『樹幹の雁木』に決定しました。


作業前の様子
 
 

本日は柱、梁を組み、垂木を架ける作業を行う現場に立会いました。

学生は大工の方々と確認を取り合いながら進めます。設計図面や模型を用いて、寸法や構法の確認をしていました。

模型や図面を用いての確認


 

学生たちは部材の運搬等で大工の方々を手伝い、協力し合いながら雁木が形になっていきます。


 
学生による手伝い
 
 
一日で作業は終わらず、建て方の全容を見る前に学生たちは帰る時間となってしまいました。
 
一年かけて設計してきた雁木が実際に出来上がっていく様子に、学生たちは嬉しそうでした。
 
皆さん雨の降る中での作業、ご苦労様でした。
 
作業後の様子

2015年7月23日木曜日

栃尾表町雁木活動 中間プレゼンテーション

平成27年7月16日(木)、長岡市栃尾産業交流センターにて雁木づくりの中間プレゼンテーションが行われました。

今年度は新潟大学からの8班に加え、新潟工業高校と新潟大学ダブルホームから1班ずつ参加し、計10班による雁木の提案になりました。


会場の様子

今年度も多くの栃尾表町の住民の方々にお集まりいただき、さらには新潟大学建設学科のOBの桝潟さんと長谷川さんにもお越しいただきました。

学生からはこれまでに行った2回のまちあるきで、自分たちが感じた事や住民の方々からのお話をもとに、各班が雁木に込めた思いやデザインを発表しました。


学生による発表の様子
学生と住民による質疑応答の様子

発表後には質疑応答があり、住民の方々からはコンセプトやデザイン、構造などに関する様々な意見を頂きました。
最後に中間プレゼンテーションの中で出た疑問などから、全体の設計条件を整理し終了となりました。

各班の個性豊かな雁木が並ぶ

最終プレゼンテーションは9月の半ばを予定しています
今回の中間プレゼンテーションを生かし、コンセプト、デザイン、構造、全てにおいて磨き上げられた素晴らしい雁木に期待しましょう!!

素晴らしい雁木に期待!!




2015年6月15日月曜日

ヒアリングと実測調査

平成27年6月11日(木)、学生が表町を訪れ、住民へのヒアリングと計画敷地の実測調査を行いました。

表町への訪問が2回目になるこの日は、まず各班ごとに昼食をとり、その後ヒアリングの始まる午後3時まで敷地の実測や、施主の方へのヒアリングを行いました。


とちパルでアイスを食べる学生たち


実測にあたって話し合う学生たち


実測を行う機会があまりないため、どこを測ればよいかや測りにくい場所をどのように測るかなど、各班ごと話し合いながら測っていました。
また、母屋の内部も見させていただき、その中でイメージを膨らませスケッチする姿なども見ることができました。

実測調査の様子



 施主さんにヒアリングをする様子



午後3時からは文化センターに集合し、20分間ずつローテーションで机を回って表町の暮らしや歴史について、また、今までにつくられた雁木や設計に関してなどについて話し合いを行いました。


ヒアリングの様子

雁木を設計するアイディアになるようなお話を聞くために、表町での冬季の生活や雁木の使われ方、雁木に対する想いなど、住民の方々でなくてはわからない事を質問しようと、慣れない中で苦戦しながらヒアリング調査を行いました。


質問をする学生たち



次回7月16日(木)に中間プレゼンテーションを行います。

今回の訪問で住民の方々から多くのお話を聞くことができ、有意義な時間となりました。
調査やヒアリングから得たものを活かし、中間プレゼンテーションまで各班設計を行っていきます。




2015年5月14日木曜日

第一回まちあるき

平成27年5月14日(木)、17棟目の雁木を作成する学生が表町を訪れ、昼食会とまちあるきが行われました。


毎年恒例となっている、婦人会の方たちによる2つの味が楽しめる栃尾の油揚げと3色のおにぎりが並んでいる様子は圧巻でした。

婦人会の方々による油揚げとおにぎり


各班に表町の住民が1人ずつ付き、油揚げを食べながら、表町のこと、雁木のことについて話しながら、昼食を楽しんでいました。


昼食時に盛り上がる話


昼食後は、各班に分かれてまちあるきを行いました。
近年、天候が優れなかったまちあるきですが、今年は絶好のまちあるき日和でした。

初めての表町


今まで建てられた16棟の雁木や、工夫の凝らされた屋号看板だけでなく、商店街を歩いたり、城山や秋葉公園に登る班もありました。城山、秋葉公園からみる表町は、また違う印象を受けたのではないでしょうか。

今まで建てられた雁木の見学
 
工夫の凝らされた屋号看板を覗く

商店街のまちあるき

秋葉公園に登る


17棟目の建設場所は表町の入り口にあります。車庫として活用されているため、スパンの長い雁木になります。

2015年度の敷地


今日、住民から聞いた話や、まちあるきを通して感じたことを忘れずに、1年間取り組んでいきましょう。

次回は6月11日(木)に第2回まちあるき(実測調査)を行います。
今回のまちあるきで感じたことを各班で話し合いながら、次回の実測に向かっていきましょう。



2014年度、16棟目の「三支の雁木」の看板を施主さんに渡し、防腐剤塗りを行いました。
これで、2014年度の雁木の正式な受け渡しとなりました。
実施設計でのデザイン変更はありましたが、全員が力を出し切ってとてもいい雁木が、表町の雁木として仲間入りです。
「三支の雁木」のメンバーのみなさんお疲れ様でした。

棟梁による看板の設置
 
防腐剤塗り

三支の雁木 集合写真
 

2015年1月14日水曜日

三支の雁木施工案確認・打ち合わせ

 平成27113日(火)、栃尾表町にて今年度の雁木のお施主さんと施工案の確認を行いました。また、施工にご協力頂ける三信興行さんとも打ち合わせを行いました。今年度建設する雁木は「三支の雁木」です。


 「三支の雁木」の設計を行った新潟大学7班の学生と栃尾支所の酒井さん、そしてお施主さんで雁木施工案の検討を行いました。
お施主さんからは良い評価をいただき、雁木につける照明の場所や屋号についての確認やお施主さんのご要望である丸太材の使用についてのデザインの検討を行いました。


お施主さんとの検討の様子

 
 その後、7班の学生と棟梁、三信興行の方々、栃尾支所の酒井さんが集まり、雁木の細かいデザインや実際の施工方法について検討を行いました。



 打ち合わせの様子


打ち合わせでは、主に雁木のデザインの中で施工が難しい箇所について、棟梁と三信興行の方からご指摘をいただきました。今の雁木の丸太材を用いた装飾も再検討が必要で、デザイン的にこだわりのある箇所であったので、施工法やデザインの修正について内容の濃い議論となりました。また、材料の選択や部材の寸法についてもご意見をいただきました。
  
今後、施工が難しいとされた場所のデザインの再検討や見積もりを重ねて、3月中の竣工を予定しています。
今年は、積雪も多く工事の進行が難しい状況ではありますが、安全には十分配慮して雁木の工事を進めていきたいと考えております。完成にご期待下さい。

 
重ねて、年明け後、初のブログ更新となりましたが、本年も新潟大学西村研究室を宜しくお願い致します。

2014年9月23日火曜日

栃尾表町雁木活動 最終プレゼンテーション

平成26年9月20日(土)、栃尾表町文化センターにて雁木づくりの最終プレゼンテーションが行われました。
新潟大学建設学科3年生、新潟工業高校建築科、新津工業高校日本建築科の学生・生徒による、半年間にわたる住民の方々との試行錯誤の結果を発表する場となりました。

プレゼンテーションの様子


会場には栃尾表町の住民の他に、新潟大学建設学科のOB・OGの方々、新潟大学ダブルホームのI(あい)ホームの皆さんなど、多くの方々にお集まりいただきました。

テレビの取材も来ました


プレゼンテーションでは、パネルと模型、パワーポイントを使って、計画案のコンセプトやデザインの発表が行われました。その後、各班の提案への表町住民やOB・OGの方々からの意見・質問に対する質疑応答が行われました。住民、OB・OGの方々からは、実際に雁木を建てた際の安全面に対する厳しい意見などもありましたが、コンセプトに賛同する声や、長期のメンテナンスを考慮した提案に対する喜びの声もあがりました。

質疑応答の様子


その後、模型を1列に並べ、会場の方々が自由に気になった計画案に赴いて学生と意見交換を行うフリーディスカッションが行われました。プレゼンテーションの際にはできなかった詳細のデザインの説明や、雁木の思いが多く飛び交いました。

フリーディスカッションを行う学生と住民の方々


各班の計画案の中には、中間発表時に指摘された点を改善するためにデザインコンセプトを再考してきた案や、今年度の施主の要望に配慮し、既存の雁木の丸太を意匠材や構造材に活用している工夫が見られました。どの班も実施に向けて中間発表から計画案の検討を推し進めてきたようでした。

今年の参加者の集合写真


発表された雁木の計画案は、9月21日から9月30日まで表町「雁木の駅」に展示され、住民投票が行われます。投票結果から、今年度に実際に実施される雁木をプレーオフで選定いたしますので、地域の住民の皆様はご投票よろしくお願いいたします。

「雁木の駅」投票所

2014年7月22日火曜日

栃尾表町雁木活動 中間プレゼンテーション

平成26年7月17日(木)、栃尾表町文化センターにて雁木づくりの中間プレゼンテーションが行われました。
今年度は新潟大学からの7班に加え、新潟工業高校建築科と新津工業高校日本建築科からも1班ずつ参加し、計9班による雁木の提案になります。

今回の中間プレゼンテーションは各班の計画案の課題や修正点などを明らかにし、住民や施工担当の方、行政の方々との意見交換を行うことを目的に行いました。


はじめに西川区長、西村先生からの挨拶がありました。中間プレゼンテーションに臨むに当たり住民の方々からの貴重な意見をしっかり参考にしてほしいとの話がありました。


西川区長の挨拶


その後、抽選によって決められた順で各班が発表しました。持ち時間が4分と短い中、パネルや模型を用いての発表でした。

発表の後は質疑応答があり、住民の方からは「雪に耐えられそうな安心感があるもの」「シンプルな印象のもの」とのデザインや構造に関する意見を頂きました。




学生によるプレゼンテーションの様子


そして、今回初の試みとして学生と住民による模擬投票を行いました。これは学生にも投票を実感してもらうことにより住民と学生との意識の差を埋めようという趣旨によるものです。
学生は明確に評価が見えることで何が良かったのか、また何が問題であったのかを考える良い機会になったのではないかと思います。



投票の様子


投票の結果を受けて各班で住民とディスカッションを行いました。最終プレゼンテーションに向けてどうしていかなければならないのか課題を明らかにし、一班ずつ発表をしました。


学生と住民とのディスカッション&発表



最後に今日の中間プレゼンテーションの中で出た疑問などから、全体の設計条件を整理し終了となりました。


全体で設計条件の共有



9月20日に同じく文化センターにて最終プレゼンテーションになります。

自分たちの提案の特徴は何なのか、また建設における課題を住民や専門家といっしょに考えていきます。最終プレゼンテーションでの若さ溢れるアイデアにご期待ください。